佐野研究室の概要
佐野研究室では、実世界コンピューティングとして、実世界でのコンピュータの新しい使用方法、新しい価値観を探求しています。
つまり、スポーツ、趣味・特技、学習、日常生活などで、HMD (Head Mounted Display)、カメラ、各種センサ、マイコンなどを用いて新しいモノ(価値観)を創り出す研究を行っています。
情報工学技術の発展により,使用できる用途・場所が増えていますので,趣味や特技などに活かすことも歓迎します。

これまでの研究例としては、
- シースルー型ヘッドマウントディスプレイにより、必要な時だけ情報を提示するランニング支援システム
- シースルー型ヘッドマウントディスプレイを用いてバドミントンの試合観戦を支援するシステム
- 集中状態を計測するセンサを用いて、集中状態に合わせて BGM を変更することで集中状態を維持するシステム
- ジェスチャ操作を用いてプレゼンテーション中にスライドを編集できるシステム
- AR (Augmented Reality) を用いて,わからないことがあったときにカメラをかざすことで教えてくれる AR 学習支援システム
- スマートフォンに搭載されている各種センサで人の行動を認識して日常生活や人の行動を支援する研究
- 視線情報と頭部動作によって忙閑度(忙しさ)を推定するシステム
- マイコンを用いて加速度センサデータを処理してタッチを検出し、タッチによりコミュニケーションを行うシステム
- SAVS(Smart Access Vehicle Service) を用いた公共交通サービスに関する研究
が挙げられます。
VR(Virtual Reality)、機械学習などは、実世界でのコンピュータの新しい使用方法を実現するためのツールとして利用することはありますが、 VR のコンテンツ制作自体を研究とすることや 機械学習の精度を向上させるための手法に関する研究は、PD3 では基本的には行わない予定です。
研究室の雰囲気は学生により決まりますが、
- へんな研究室 (個性あふれて、際立っている)
- アクティブな研究室(研究活動以外もさまざまなことを行う)
- 賑やかな研究室(研究室に多くの学生が集まっている)
を目指します。
佐野研究室での研究活動
佐野研究室に配属された学生は、研究活動として下記のことを実践します。
- 研究は “1人1テーマ” で(責任をもって)行います。
- 平日は研究室に来て、研究活動を行います。
- 研究テーマは、基本的には学会発表もできるようなテーマとします。 つまり、学術的に「新規性」のあるテーマにします。 また、「有効性」を示すために評価実験までを行います。
- 自ら学びながら、システムを設計・開発します。
- テーマが決まったら、基本的には自分で調べて、自分で学びながら研究を進めます。
(教員(佐野) は、学生の研究活動をサポートすることに徹します) - 2024年(来年)12月末を目途に、 プロジェクトデザインⅢファイナルレポート(卒業論文)ができることを目指し、 そのための計画をたてます。
研究テーマの決め方
実世界コンピューティングに関する情報工学分野(他分野については要相談)で、 学生から研究したいこと、あるいはキーワードをいくつか挙げてもらいながら、 佐野(教員)と相談して決めます。
スポーツや芸術など特技や他より優れている能力を活かした研究は歓迎します。 ただし、メジャーなものはすでに研究されていることもあるため、要相談です。
専門ゼミで行うこと
研究活動を行うための準備として、主に下記のことを行う予定です。(あくまで予定)
場所・時間は配属学生の履修科目を考慮して決めます。
(専門ゼミの回数 (計7回)以上に行うことを予定しています)
- 論文紹介 : 学術論文を読んで、論文の内容を発表します。
- WEBページ(一部)作成 : このWebページのメンバーページを作成します。
- 美文書作成ソフトである LaTex を使えるようになるための演習:
佐野研究室では、プロジェクトデザインⅢファイナルレポート(卒業論文)を、LaTex を使って書くので、LaTexを使えるようにします。 - センサ処理、AR、機械学習を扱うプログラム演習を行います。
こんな学生に来てほしい
実世界コンピューティング分野でやりたいことがある人
やる気があって、物事を一所懸命におこなう人
自分で計画を立て、実行できる人
平日は研究室に来て、研究室メンバーとコミュニケーションを取りながら研究活動を行う人
研究以外のレクリエーションも通して、研究室メンバーと友好を深める人
研究室での活動により、知識・技能(プログラミングスキルなど)を向上させたい人を応援したいと考えています。
(他研究室でもそうですが、)楽できそうと思って入ると大変な目にあう研究室ですよ。
その他は研究室見学に来て、学生(4年生、大学院生) から聞いてください!